【Vol.103】適切なたんぱく質摂取はフレイルのリスク低下と関連性あり | ロサンゼルスから直送!高品質と低価格を両立できるアメリカのサプリメント専門店

【Vol.103】適切なたんぱく質摂取はフレイルのリスク低下と関連性あり

 フレイルとは、老年医学分野で使用されるFrailty(フレイルティ)の日本語訳で、2014年に提唱された考え方です。具体的には、老衰・虚弱・脆弱といった訳になり健康状態から要介護状態の中間に位置している状態で、加齢に伴う筋力の低下や意欲の減退など身体的にも精神的にも抵抗力が落ちている段階になります。 この段階で、適切な支援や治療などを進めることで生活習慣病などの予防をしながら、運動機能・認知機能の低下を防ぎ、社会的に関わりを保ち続けることが大切とされています。 筋力の維持に必要なたんぱく質の摂取に、適切な運動とプロテインを取り入れてみても良いかもしれません。


■適切なたんぱく質摂取はフレイルのリスク低下と関連性あり

    「適切なたんぱく質摂取は、高齢女性におけるフレイルとプレフレイルのリスク低下と関連しているようだ」という東部フィンランド大学とクオピオ大学病院からの研究報告があります。ここでいう適切なたんぱく質摂取とは、体重1kg当たり1.1g以上とされています。
 研究チームは、骨粗しょう症リスク因子と予防・骨折予防研究の参加者65-72歳の440名の女性を対象として検討を行いました。たんぱく質摂取量は、研究開始時の2003-2004年に3日間の食事記録から体重kg当たりが算出され、さらに2006-2007年の3年目の追跡調査で、フリードの基準が3つ以上あてはまる場合をフレイル、1つか2つあてはまる場合をプレフレイルとしました。フリードの基準は、握力の低下、歩行速度の低下、身体活動量の低下、疲れやすい、5%以上の体重減少としています。
 データ解析の結果、食事性たんぱく質推奨量の摂取は、高齢女性におけるフレイルとプレフレイルのリスク低下と関連していました。さらに、動物性たんぱく質の摂取は、フレイルのより低い可能性と関連していました。
 「公衆衛生上の推奨は、適切なたんぱく質の摂取と共に最適な食事をすることである。適切なたんぱく質の摂取は、筋肉の健康維持に重要であり、本研究の結果によれば、それはフレイルの予防にもなるだろう。けれども、現状ではこの分野はさらなる研究が必要な段階である」と主任研究者のアルヤ・エルキラ上級講師は結論付けたとの報告があります。

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参考文献など

Higher protein intake is associated with a lower likelihood of frailty among older women, Kuopio OSTPRE-Fracture Prevention Study. Isanejad, M., Sirola, J., Rikkonen, T. et al. Eur J Nutr (2019). https://doi.org/10.1007/s00394-019-01978-7


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    2025/1/7

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